いちごのムースがワンランクアップ!たけだかおるさんが凝固剤の使い方を伝授

いちごのムースがワンランクアップ!たけだかおるさんが凝固剤の使い方を伝授
洋菓子研究家で製菓衛生師のたけだかおるさんが4月に逝去されました。幼少の頃からお菓子作りを始め、国内外で製菓を学び、自身でも洋菓子教室を主宰。独自のメソッドを持ち、理論を交えた明確なレシピは数多くのファンを魅了し、メディアやイベントなどで幅広く活躍されました。心よりご冥福をお祈りいたします。今回はたけだかおるさんの書籍『たけだかおる洋菓子研究室のマニアックレッスン 凝固剤編』から1品をご紹介します。
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フーディストノート
フーディストノート
2022/6/21
2025/8/18
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    たけだかおるさんが、生菓子を作る中で出てきたのが「ゼラチンがうまく固まらない」「ムースの食感が好みにならない」といった疑問。この疑問を解決すべくそれぞれの凝固剤との相性が良い食材、または影響が出やすい食材について、徹底検証しました。

    凝固剤には粉ゼラチン、アガー、寒天、ペクチンなどいろいろな種類がありますが、いずれも元となる原材料が異なるのでまったくの別物です。凝固剤の基本を知ることでお菓子作りの幅も広がりますよ。

    今回ご紹介するのは、板ゼラチンを使ったいちごのムースです。口溶けが良くぷるんとした食感が特徴のゼラチンはムースにぴったりですよ。

    いちごのムース

    いちごの牛乳をかけて潰した、いちごミルクをイメージ。ふんわりとした口溶けのムースです。いちごのフレッシュさを味わいたいので、火を入れていません。卵などを使用しないシンプルなムースはいくらでも食べられる飽きのこない味です。いちごの品種で味が変わります。酸味のある「とちおとめ」がおすすめです。

    完成写真

     

    材料

    直径81mm×高さ65mm・容量200mlの器2個分

    ◆いちごのムース
    いちご…230g(約20個)
    微粒子グラニュー糖…40g
    板ゼラチン(エバルド)…5g
    生クリーム(乳脂肪分36%)…145g

    ◆いちごジュレ
    冷凍いちご(前の晩に冷凍しておく)…150g
    冷凍フランボワーズ…20g
    微粒子グラニュー糖…25g
    板ゼラチン(エバルド)…1.5g

    ◆飾り用
    いちご…適量

    <下準備>

    【いちごのムース】
    ・板ゼラチンは氷水で戻しておく
    ※水温が高いとゼラチンが部分的に溶け始めてしまうことも。戻す時間はメーカーの推奨時間を参考に、さわって芯がない状態になったら完了

    【いちごジュレ】
    ・板ゼラチンは氷水で戻しておく
    ・いちごジュレの冷凍いちご、冷凍フランボワーズ、グラニュー糖を合わせてマリネして、2時間程度おく
    ※いちごは冷凍することで果物の繊維が壊れやすくなり、水分がよく出る

    作り方

    【いちごをグラスに貼る】

    工程1

    1. 飾り用のいちごは2mmの厚さに切り、グラスに貼りつける。

    【いちごムースを作る】

    工程2

    2. ボウルに生クリーム、グラニュー糖を入れ、ボウルの底を氷水に当てて、ハンドミキサーで泡立てる。ツノがぎりぎり立つくらいにゆるめに泡立てる。

    工程3

    3. いちごはハンディブレンダーで撹拌し、ピューレ状にする(ピューレ210gを使用する)。

    工程4

    4. ボウルに板ゼラチンを入れて湯せんで溶かす。

    工程5

    5. 4のゼラチンに3のいちごピューレ1/3量を加え、ゴムベラで混ぜてなじませる。

    工程6

    6. 3の残りをボウルに移して5を戻し入れ、ゴムベラで素早く混ぜる。

    工程7

    7. 2の生クリームを泡立てて器で均一にしてから6を加え、ゴムベラで混ぜる。
    ※いちごピューレが重く、ボウルの底に沈むので、ゴムベラを立てて中心から渦を描くようにぐるぐると混ぜると、ピューレが自然に出てきて混ざりやすい。

    【いちごムースをグラスに入れる】

    工程8

    8. 7のいちごムースを直径12mmの丸口金をつけた絞り袋に入れて1に等分に絞る

    工程9

    9. グラスの底に手を当てて、トントンと軽く打ちつけて表面を平らにする。冷蔵庫で2時間30分~3時間冷やし固める。

    【いちごジュレを作る】

    ※いちごムースが冷え固まってから作る

    10. マリネしておいたいちご、フランボワーズを電子レンジで3~4分加熱する。
    ※ふきこぼれやすいので、大きめの耐熱ボウルを使う

    工程11差し替え

    11. 10を濾して、果肉と果汁に分け、果汁は75gほど使用する。
    ※濾すときに押すとアクが出るので、自然に果汁を落とす
    ※果汁が足りないときは、果肉を再び過熱して果汁を出し、同様に濾す

    工程12

    12. 果汁は茶こしで濾してアクを取り、さらに刷毛でもアクを丁寧に取り除く。

    工程13

    13. 板ゼラチンの水気をきって加え、ゴムベラで混ぜてゼラチンを溶かし、濾す。粗熱を取る。

    【組み立てる】

    工程14

    14. 9のいちごムースに13のいちごジュレを等分に注ぐ。冷蔵庫で2時間30分~3時間冷やし固める。

    ・・・・・

    本書ではその他にもアガーや寒天、ペクチンを使ったこだわりのお菓子から凝固剤の比較・検証コラムまで多数、収録されています。ワンランク上のお菓子作りを目指す方はもちろん、お菓子作りが好きな方には凝固剤の教科書としても大活躍する1冊となっています。

     

    書影
    『たけだかおる洋菓子研究室のマニアックレッスン 凝固剤編』
    たけだかおる(著)

    「たけだかおる洋菓子研究室のマニアックレッスン」シリーズの第三弾!この本では、ゼリーやムースを作る際に必要な「凝固剤」の代表であるゼラチン、アガー、寒天、ペクチンをテーマに取り上げ、それぞれの特徴を基本から押さえて、失敗のポイントなどを丁寧に解説しています。そして掲載されているお菓子のレシピは、どれも凝固剤の特徴を生かした極上のお菓子たちです。

    プロフィール
    たけだかおるさん

    洋菓子研究家、製菓衛生師。料理家や食のプロも通う洋菓子教室を主宰。こだわりレシピと独自メソッドを教えるだけでなく、「失敗の原因」や「なぜこの材料を使うのか」などの理論を交えた明確なレッスンが好評。著書に『たけだかおる洋菓子教室のマニアックレッスン』『たけだかおる洋菓子教室のマニアックレッスン 乳化と混ぜ方編』(ともに河出書房新社刊)がある。

    <ブログ>
    たけだかおる洋菓子研究室。

    <Instagram>
    たけだかおる洋菓子研究室/洋菓子研究家(@kaoru_sweets)

    協力・画像提供:河出書房新社

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